アクリジンオレンジ/ヨウ化プロピジウム染色液は、細胞の生存率を評価するための蛍光試薬であり、生存している有核細胞は緑色に、死滅している有核細胞は赤色に蛍光を発します。LUNA™シリーズの自動蛍光セルカウンターで、細胞生存率の評価に使用できます。
アクリジンオレンジは生細胞の膜を透過して核酸に結合します。二本鎖DNA(dsDNA)に結合すると緑色に、一本鎖DNA(ssDNA)やRNAに結合すると赤色に蛍光を発します。ヨウ化プロピジウムは核酸に結合しますが、完全な細胞膜を透過できないため、膜が損傷した死細胞や非生存細胞のみに取り込まれます。結合後は蛍光強度が20〜30倍に増加し、細胞を赤色に蛍光させます。 また、フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)の効果により、非生存細胞内ではヨウ化プロピジウムのシグナルがアクリジンオレンジのシグナルを吸収するため、二重陽性の結果が出ることはありません。
外観 | ややオレンジ色を帯びる赤色の液体 |
細胞透過性 | 膜透過性を有する (アクリジンオレンジ、AO) |
膜不透過性を有する (ヨウ化プロピジウム、PI) | |
励起/蛍光波長 | 500/526 nm (アクリジンオレンジ、AO) |
533/617 nm (ヨウ化プロピジウム、PI) |
Cat # | 製品名 | 包装 |
F23001 | Acridine Orange/Propidium Iodide Stain | 2 x 0.5 mL |
F23011 | Acridine Orange/Propidium Iodide Stain (500サンプル分), 滅菌ろ過済 | 2 x 0.5 mL |